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Ananda Hospitalを訪問して 瀬戸口陽子さん2013.4.11

瀬戸口陽子さん1)アーナンダ病院訪問
2013年3月25、26日の1泊2日の田中まり子さん山本美保子さんと3人での旅です。
アーナンダ病院の最寄り空港はGorakhpurゴラクプール・・・空港から約50キロ、車で約1時間のKushinagarクシナガル(=”Kushi幸せ”の”Nagar町”)という町にアーナンダ病院はあります。クシナガルはお釈迦様が亡くなられた町です。
ゴラクプールは気温35度・・すでに真夏の気温でした。
先生のお話の中で印象に残ったのは、インドで問題なのは「無教育」と「病気」と「貧困」の負の連鎖(トライアングル)があるが、教育を受け知的レベルを向上させることで生活を良くしていくことができる、病気をを避けたり貧困から抜け出ることができるということでした。
病院の診察は10:30〜ですが受付は8時半からということで私達が到着した9時半にはスタッフの皆さんは準備を始めていました。
グプタ先生が待っていてくださり病院の施設を案内してくださいました。。
初診料は10ルピーで2か月間有効、診察代も含まれています。2か月間は何回訪れても診察代は10ルピー、処方された薬代のみ毎回支払います。
病院にはJICAプロジェクトで寄付されたレントゲンや超音波検査機、心電図検査機や分娩台がありました。デリー日本人会ボランティアGから支援させて頂いた、自動血圧測定器や血液分析装置が活躍してくれていました。

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アーナンダ病院研修 山崎 慎之祐さん(株式会社アクティシステム)

山崎 慎之祐さんインドの南東に位置する、クシナガラ。そこにあるアーナンダ病院で研修を行った。クシナガラは、デリーやムンバイと違い、藁でできた家などが密集した村などがいくつかある、いわゆる田舎である。そんなところだからこそ、村人たちにとってアーナンダ病院は、なくてはならない存在になっているのだ。こちらの、病院には2泊したが、毎日朝と夜80~90名、一日合計170~200名ほどが来院する大忙しの病院である。そんな、病院を一人で切り盛りしているのが、院長先生のグプタ先生だ。
グプタ先生は言う『ここでの生活は、楽なものではない。しかし、村で暮らす人々は、もっとつらい暮らしのなか私を頼って来院する。そんな、人々を見捨てることはできない。また、日本人がここへ来て仕事ができるのに、インド人である私がなぜできない?できないわけがない。』
私は、ここを設立したNGOも、ここで働いている人々も、グプタ先生も、またこの病院を支えて来られた方々、みなさん素晴らしい生き方をされているなと、感動し、感激した。

アーナンダ病院レポート 森口 雄介さん(株式会社アクティシステム)

堀田紗代さん2013年3月11~13日、アーナンダ病院とその付近の村を見学させていただきました。
最初は見知らぬ土地への不安がありましたが、グプタ医師をはじめとして、病院のスタッフや村の人達にとても優しくしていただき、同じ人としての心の温かみを感じました。
病院付近の村では農業が行われており、トマトやキャベツ等の野菜やウィート、サトウキビを育てて生活しており、ヒンディー語の学校もありました。自給自足の生活で、自分たちの住む家さえも自分達で作っていて、とても感心させられました。
しかし病気に対しては、日本と比べると衛生や医療の知識が少なく、貧困層である彼らはまともな医療を受けることができませんでした。彼らに対してグプタ医師は、無償で医療を施し、現在では毎日多くの患者さんが訪れており、医療に対する知識を学ぼうとする人も増えたそうです。
この経験から、インドにおける貧困層の問題、そして生活水準の向上という問題があることを知ることができました。
最後に、忙しい中毎日食事に付き合ってくれたグプタ先生、食事を作ってくださったグプタ先生の奥さん、その他スタッフや家族の皆様、この度はこのような機会を頂き本当にありがとうございました。

診察活動を体験して 堀田紗代さん(大学病院研修医) 2005.9.26〜9.29

堀田紗代さん私は、今回ボランティアとして9月26日から4日間アーナンダ病院での診療活動に参加させていただきました。
グプタ先生の診察室でアーナンダ病院を訪れる患者さんの診察を見学し、ときに私も診察いたしました。
一日に多いときで百名以上の患者数をこなしていらっしゃる先生は、とても手際よく診察し、薬を処方したり処置をしたりしていらっしゃいました。
患者さんの疾患はさまざまで、私の研修している大学病院でみられるような気管支喘息や関節リウマチ、ウイルス感染などもあれば、これまで経験したことのないフィラリア症、アメーバ赤痢、ハンセン病、回虫症などもありました。
一日にそれほど多くの患者さんをゴラクプールから車で1時間もかかるクシナガラという村で診察していらっしゃる先生のご苦労をほんの一部ですが実感できたのが何よりの収穫でした。
このような機会を与えて下った協会の方々に心から感謝いたします。

アーナンダ病院での鍼灸治療 加藤俊子さん(鍼灸師)2005.9.24〜10.2

加藤俊子さんインドの食事は三度が三度、カレー味と言うイメージがあり、カレーは嫌いではないが、夫にアーナンダ病院で鍼灸治療をしないか、言われ、軽い気持ちで承諾しました。
24日香港で機体整備に時間が掛かっているとのことで、関空からの出発が6時間遅れという船出になりましたが、25日無事到着しました。
26日はDr.Guptaの好意で診察の様子を処置室から見学させて頂きました。
27日から3日間、鍼灸治療をしました。鍼の用意が少なかったので、延べ9人の治療で終わってしまいましたが、実人数としては、7人、その内2人は再治療として、変化を確認させて頂きました。期間が短いので治療は人体のどこかに、痛みのある人を対象としました。
日本人とは筋肉の付き方、骨格、生活習慣の違いから痛む場所の違いはありますが、それは同じ人間の身体、治療は全く変わりません。腰痛は「しゃがむ」と言う生活習慣からか、ウエスト部分よりも、仙骨の所に、痛みのある人が殆どでした。暑い国なのに、触診では、身体が冷えている人が多いように思いました。
又、チャバーティーを始め、カレー料理の味付けは必ずしも濃くはないので良いですが、油を使うのが多いように思います。皆様が協力して、治療させて下さった気持ちに感謝します。

アーナンダ病院ボランティア参加報告書 今井裕子さん(藤田保健衛生大学)

今井裕子さん先日インドより無事帰国いたしました。私は現在愛知県にある藤田保健衛生大学の医学部に在籍しております。
1週間の滞在中、私は主に Dr.Gupta の診察に同席させていただきました。糖尿病や高血圧といった生活習慣病や喘息、気管支炎、肺炎、骨粗しょう症による体の痛みといった日本でもよく見る一般的な疾患を多く目にしました。一方で日本では直接目にしたことがなかった急性 A 型肝炎、疥癬、頭虱、腸チフスの症例を経験しました。CT、MRI といった高度な画像機器が無いなか、身体診察だけが頼りであり、これに全精力を注ぐのだと Dr.Gupta は熱く語って下さいました。そして経験に基づき一刻も早く患者さんの訴えの原因を突き止め、痛みを無くしてあげるのが最優先だとおっしゃられていました。これまで私は大学病院で行われる画像診断を中心とする医療しか見てこなかったため、問診と身体診察がこれほど重要なのだということを認識しました。
Dr.Gupta は診察中、細かく患者さんの説明を私に分かるよう説明して下さり、身体所見も一緒にとらせていただきました。私が聴診器を持参したので、異常心音・呼吸音を毎回聞かせてもらいとても勉強になりました。今回このタイミングでアーナンダ病院にてインド農村部医療の現状を見せて頂いた事は自分にとって良い経験となりました。メディアから知らされる近年のインドは、目を見張る経済成長を遂げています。
しかし今回実際にインドの農村部を訪れ、まだ多くの貧困層の人々が存在していることを知りました。貧困層の人々の命を守るという使命感に燃えたDrGuptを心から尊敬しています。素晴らしい出会いを下さり有難うございました。再び訪問できることを希望しています。

清水 潔 さん(愛知県立大学教授・医師)

グプタ医師はよく勉強している臨床医だと思います。村落では元気な子供たちがたくさん寄ってきて、みんな目が輝いておりました。
衛生状態はよくありませんが、日本の子供のように温室育ちと違うたくましさを感じました。この地域に必要なのは、公衆衛生教育の充実でしょう。

森 さやか さん(日赤愛知短大 学生)

必要なのは日本の看護の押しつけではなく、現地の人々への深い理解と思いやりでしょう。生活、経済状況を良く知ってからの、衛生教育、医療の提供でしょう。行ってみて初めて気づくことがたくさんあります。行かなければ気づ けません。ボランティアを通じて、できるだけ多くの人に気づいてもらいたいなあ・・・・。

小松 久恵 さん(大阪外国語大学 大学院生)

スタッフは皆フレンドリーで大きな家族のようでした。村ではドクターや看護婦及び職員が尊敬され、「地域との一本化」が進んでおりました。
スタッフの努力の賜物でしょう。農村社会は道も悪く、下水処理が自然に任されているため蚊やハエが群生します。電気も電話もなく、機能的な日本とは大きくかけ離れた世界でした。

日本でのボランティア <三高 健太 さん(浜松市立積志中学校・前生徒会長)>

私たちの学校では石鹸やタオルなどを寄贈しました。自分も親に言っていくつか寄付をしました。学校で集まった数はわずかだったのですが、現地の人々が予想以上に喜んでくれたようで良かったです。今の私たち日本人の生活から考えると想像もつきません。いかに私たちが裕福なのかと思います。
今まで地域社会や学校で行ってきた寄付や募金活動では、実際にその現地の人の声が聞けず、活動をしていても、どうしても他人事のように感じていました。そのため、「寄付や募金をただやればいいや」という考えでした。しかし、今回のように現地の医師の感謝状が届いたりすると、自分たちが行った活動が現実に役立っているのだと感じました。そして、寄付や募金に対しても「心を込めて行い、それが相手の心に伝われば、たとえ生活は貧しくても、大切な心の栄養になり心が豊かになる」と考えるようになりました。
私たちが今回寄付した石鹸やタオルなどが病院で喜んで使われ、少しでも社会福祉に貢献できることをうれしく思います。
私たちのボランティア活動にも、大きな励ましをいただいたと感謝します。

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